「投資家からのプレッシャーでサスティナビリティーを実践しない企業の経営陣がクビになる時代」
大手機関投資家のブラックロック(米)やAviva(仏)が企業の経営陣へのプレッシャーを強めています。
気候変動の取組みを行うと謳っているにもかかわらず、実際の実績が伴わない企業の役員の退陣要求を開始したというニュースです。
面白いのは下の抜粋です。
抄訳しますとAviva(仏)はこのたび30カ国1,500の企業の経営陣に手紙で同社の意味する「サスティナビリティー」の定義を広げたことを通達しました。
これまでの気候変動や役員報酬への取組みに加え、生態の多様性、人権までを含めた取組みで結果を出せる企業が「サスティナブル企業」であると定義しています。
サスティナブル企業と言ったもの勝ちの現状に、釘を刺したかたちです。
これで日本企業も蚊帳の外ではなくなりました。
一般的に経営陣になることは出世の花道と言われていますが、結果を出せない経営陣は社外取締役と言えども、ある日投資家から退陣要求を突きつけられることもあるということです。
社外取締役に芸能人を採用したといって喜んでいる場合ではありません。
Aviva Investors, which has £262bn of assets under management, set out its expectations in a letter that will be sent to 1,500 firms in 30 countries this week. The fund said it had broadened its definition of sustainability and would now focus on issues such as biodiversity and human rights, alongside existing priorities like climate change and executive pay.
A major UK investment fund has said it will vote to try to get directors kicked out of firms that fail to make good on environmental pledges.(Source:BBC)