東証再編で活性化する6月総会での投資家要求(後編)
「東証再編で活性化する6月総会での投資家要求(前編)」(前半からの続き)
一方で、東京証券取引所社長の山道氏は「日本はもっとアクティビスト投資家との率直でオープンな対話を経営判断に活かすべき」と発言しています。
Tokyo Stock Exchange boss tells Japan to embrace activist investors ’Frank, open discussions’ could help decision-making, says CEO Yamaji」
出所:Nikkei Asia
山道氏のこの発言は今の状況とチグハグに感じます。
もしかするとこれは何かのメッセージなのでは?と思い過去の記事を探してみましたら、ありました。
そうか、プライム再編は「終わりではなく始まり」なのだとしたら。
そんな期待を寄せているのは私だけではないと思います。
「東証トップが衝撃告白、市場再編後さらに「新基準を設けるかも」発言の真意 山道裕己・東京証券取引所社長インタビュー」
出所:東洋経済オンライン
年明けからの日本株のパフォーマンスを見ていても、利上げを示唆した米国市場に連動して下げていると見る向きも多いです。
日本の国力への信認が落ちるにつれ円安ドル高が進み、日本企業の本質的な価値が顕在化していない状況です。
2022年、グローバルの投資家に、日本企業が魅力的な投資先であるとアピール出来なければ、この減速の仕方ですと本当にまずいことになるという危機感を感じています。
こういった地合のなか、投資家の生の声を経営陣に届けるIR担担当者の役割は益々重要性を増していると思います。
不透明な時こそ自らも胸襟を開き、投資家の率直な意見を聞いてみると、より深い信頼関係を築けるのではないでしょうか。
大石