「金融機関のESG投資の看板に偽りあり?DWSの元サスティナブル投資責任者への単独インタビュー」
TBLI グループ(オランダ)によるDWSの元サステナブル投資責任者、Desiree Fixler氏への単独インタビュー(抜粋3分・英語)を紹介します。
何が問題だったのか? 今後のESG投資のあるべき姿とは?
「当事者の生の声」をお聞きください
すでにご存じの方も多いと思いますが、ドイツ銀行傘下のDWSに対し同社のESG投資の誇張表現に対する元担当者による告発が明らかになったのは8月末。
その後DWSからの反論もあり、双方の言い分が食い違ったままSECや米法務省等による調査が行われています。
告発したのは、元サステナブル投資の責任者のDesiree Fixler氏。同氏は今年初め、同社のアセットマネジャーがESG投資へのエンゲージメントを偽って扱っていると批判していたところ、就任から8ヶ月で解雇されました。
DWSのグリーンウォッシュ疑惑に端を発した「ESG投資」の看板や宣伝文句に偽りありか?
との不信感が投資家の間で広がっています。
ブルームバーグ・インテリジェンスによると、ESGに特化した上場投資信託(ETF)は過去1年を通じて流入超過の状態が毎週続く状態。
ESG関連の資産額は2025年までに50兆ドル(約5,500兆円)を突破し、総投資額の3分の1を優に上回ると予測されています。ESG投資へのマネーの流れが加速しています。
DWSの疑惑を発端に、欧米の当局は市場の信頼回復のため「なんちゃってESG投資」の調査に乗り出しました。
日本も例外ではなく、金融庁や東証により有価証券報告書への気候変動リスクの情報開示が義務化が検討されています。来年4月開始の東証プライム上場企業を中心に、ESG対応の負担は今後さらに大きくなることは間違いないでしょう。
日本企業のIR担当者は、面談の度、投資家にESG投資の前提を逆に質問するくらいのクリティカルな視点を忘れないで欲しいと思います。
ESG宣伝文句の見直し、欧州資産運用会社急ぐ-DWS調査が引き金
「巨額のESG投資が経済の不均衡や環境問題を解決しないのはなぜか?」のフルインタビューは英文のリンクをご参照ください。
For those of you who want to update what’s really happening in the ESG investment in the financial industry, you can’t miss this interview.
Why has all the money going into ESG not addressed many urgent issues?
full video
Ms. Desiree Fixler, Former Group Sustainability Officer at DWS appeared in an interview by Robert Rubenstein, Chairman at TBLI Group (Gemstone Partners is an authorized partner in Japan)