アクティビストの目線で自社事業の分析ができるIRO
前回、「今の時代に求められるIR担当者」についてHBR(ハーバードビジネスレビュー)の記事を紹介しました。
その中で特に注目したいのは
4. Sounding the alarm
つまりアクティビストを始めとする投資家の動きを察知するスキルです。
記事の中ではこのように述べています。
「 IROs must be able to master analytical models as well as white papers written by activists that argue for an alternative business portfolio scenario for the company.」
つまり投資家の分析モデルの理解はもとより、普段からアクティビストの白書などを読み込んでいていること。
自社の事業ポートフォリオに投資家から「物言い」が入った場合、どのような代案を出せるかをあらかじめ経営陣とディスカッションしておくこと、は備えになるのではないでしょうか。
コロナ渦でアクティビスト活動が活発化する中、常に投資家と繋がり、経営陣に早期に警鐘を鳴らす「ゲートキーパー」役ができるIROの居る企業といない企業の違いは大きいと思います。
「アクティビストの株主提案が過去最高に、コロナ禍でも活動の手緩めず」
出典:ブルームバーグ